14日香港株=軟調に推移か、米利上げ加速を警戒

 14日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、軟調に推移か。米6月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、約41年ぶりの高い伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ加速が警戒されるだろう。7月26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%または0.75%の利上げが予想されていたが、利上げ幅が1%に拡大するとの観測も市場の一部で浮上した。一方、中国の国家統計局があす、2022年4-6月期の国内総生産(GDP)や6月の鉱工業生産、小売売上高などを発表する。結果を見極めたいとして積極的な売買を見送る気分が次第に強まる可能性がある。

 もっとも、ハンセン指数は前日に3日続落し、5月27日以来の安値圏にあるだけに、自律反発を狙う買いが入りやすい。米長期金利が落ち着いていることもあって、ハイテク株を中心に割安感のある銘柄を物色する動きが相場を支える展開がありそうだ。業績見通しなどの個別材料を受けた売買も引き続き活発と予想する。

 13日のNY株式相場は、ダウ平均が4日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合も小幅に3日続落した。FRBがインフレ抑制を目的に積極的な利上げを継続し、米国経済が景気後退(リセッション)に陥るとの見方が重荷となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)、電気自動車メーカーのBYD(01211)、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が香港終値を上回った半面、JDドットコムと同業のアリババ集団(09988)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、中国銀行(03988)の香港子会社である中銀香港(02388)が下回って引けた。
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