20日香港株=軟調か、欧米金融引き締め継続の観測 中国の4月LPRに注目

 20日の香港市場は軟調か。3月の英国の消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、欧米の中央銀行の金融引き締めが続くとの観測が高まった。米連邦準備理事会(FRB)などによる利上げ停止が遠のいたとの見方から、投資家は積極的にリスクを取りにくい状況が続きそうだ。米長期金利の上昇を受けて、割高感からハイテク株やグロース株など高PERが売られやすい。

 一方、企業の1-3月期決算の発表が増えるなか、業績を手掛かりとした個別物色が続くだろう。また、きょうは中国本土で4月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。前月は1年物と5年以上物がともに7カ月連続で前月と同水準に据え置かれた。

 19日のNY市場でダウ平均は79米ドル安と続落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。HSBC(00005)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、百度(09888)、アリババ集団(09988)などが下回って引けた。
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