13日香港株=軟調か、米景気後退懸念が重荷 中国の貿易統計に注目

 13日の香港市場は軟調か。米景気後退懸念が重荷となりそうだ。米国時間の12日に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金融不安の経済への悪影響が改めて意識された。リセッション懸念から香港市場でも投資家が積極的にリスクを取りづらいだろう。一方、注目された3月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.0%上昇となり、上昇率が2月の6.0%から鈍化し、市場予想の5.1%を下回った。米利上げの長期化懸念は後退している。

 12日のNY市場でダウ平均は38米ドル安と反落。朝方発表のCPIを受けて買いが先行したものの、FOMC議事要旨の公表後は下げに転じた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。

 きょうは3月の中国の貿易統計が発表される。市場予想から大幅にかい離した結果になれば相場の波乱要因になり得る。

(小針)
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