株式明日の戦略-終日軟調で37500円を下回る、目先の日経平均は上値が重いか

 19日の日経平均は4日続落。終値は255円安の37498円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり826/値下がり750と、値上がり銘柄の方が多かった。円高進行が警戒される中でも、トヨタ、スズキ、日産自動車など自動車株が軒並み高。三菱重工や川崎重工など防衛株に資金が向かった。フジメディアは決算を受けて売りが先行したものの、早々に切り返して7.2%高。証券会社が投資評価を引き上げたワークマンが買いを集め、連日で年初来高値を更新した。株主優待の導入を発表したJETが急伸。メタプラネットが商いを伴って9.6%高と値を飛ばした。

 一方、半導体株が弱く、レーザーテックやアドバンテストが大幅安。指数寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクGが弱かった。商船三井など海運株が全般軟調。決算を材料にムサシや佐藤食品工業が大きく売られた。Schooは下方修正を嫌気した売りが止まらず、連日のストップ安比例配分となった。

 日経平均は3桁の下落。日経平均が0.7%安、TOPIXが0.1%安とパフォーマンスに開きがあり、グロース250指数は0.4%高と7日続伸。プライムでは後場に入って値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。日経平均の指数として弱さが目立っており、こういった動きが出てくると大型株は手がけづらくなる。ドル円が円高(ドル安)に振れていることも大型外需にはアゲインストの流れ。目先の日経平均は反発しても戻り売りに押されやすくなると思われるだけに、中小型株が資金の受け皿となり続けることができるかがカギを握る。
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