株式明日の戦略-3日続落も週間ではプラス、グロース250指数は週間で4%超の上昇
16日の日経平均は小幅に3日続落。終値は1円安の37753円。まちまちの米国株を受けて、寄り付きは1桁の下落。大型グロース株が弱く、序盤は下を試しにいった。下げ幅を200円超に広げて37500円を割り込んだところで売りが一巡。10時以降は緩やかに値を戻し、前場は2桁の下落で終えた。下値不安が和らいだことで、後場にはプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、戻し切った後にさらに上を追う動きにはならなかった。終盤にかけては前日終値近辺でのもみ合いが続き、ほぼ横ばいながら下落で終えた。TOPIX、グロース250指数は上昇した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆4700億円。業種別では繊維、海運、金属製品などが上昇した一方、サービス、鉱業、電気機器などが下落した。前期は営業黒字を達成し、今期は大幅増益を見込んでいるコンヴァノ<6574.T>に買いが殺到。場中は値が付かずストップ高比例配分となった。半面、株主優待の廃止を決定したラックランド<9612.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり858/値下がり705。サンリオが商いを伴って急伸。決算を発表した三菱UFJが高寄り後は伸び悩んだもののプラスで終え、売買代金は全市場でトップとなった。中期経営計画の数値を引き上げた東和薬品や、上期が大幅増益となったサイバーエージェントが急騰。Jフロント、松屋、高島屋など百貨店株に非常に強い動きが見られた。
一方、レーザーテック、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株の多くが下落。米国で決算を発表したアプライド・マテリアルズが時間外で大幅安となったことが嫌気されたもよう。ナスダック安を受けて、リクルートやソニーGなどグロース系の銘柄が弱かった。決算が失望材料となった野村マイクロやチェンジHDが急落。通期の見通しを大幅に引き下げたSchooがストップ安比例配分となった。
今週、日経平均は週間で0.7%高、TOPIXは0.3%高となった。それに対して、グロース250指数は4.3%高と大幅上昇。年初来高値を更新し、今週は負けなしで16日まで6日続伸した。16日の終値は713.84p。700pを突破した後に上昇に弾みがついている。TOPIXの連続上昇は14日に途切れたが、受け継ぐかのようにグロース250指数の動きが良くなってきた。サイバーセキュリティ、ドローン、生成AI、宇宙関連などテーマ性のある新興銘柄は、きっかけ一つでいつ人気化しても不思議はない。東証スタンダード指数も1300p台を回復して、3月につけた上場来高値の1319.68pに接近してきた。目先はこれらの指数の動きに注目しておきたい。
【来週の見通し】
不安定な展開か。決算発表が概ね出そろい、個別の材料は少なくなる。20~22日にカナダでG7財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されるが、これ以降に日米の3回目の協議が調整されていると伝わっており、大型株は手がけづらくなると思われる。ドル円動向にも神経質となりそうで、関連ニュースに振らされながら強弱感が交錯した状態が続くと予想する。
東証プライムの売買代金は概算で4兆4700億円。業種別では繊維、海運、金属製品などが上昇した一方、サービス、鉱業、電気機器などが下落した。前期は営業黒字を達成し、今期は大幅増益を見込んでいるコンヴァノ<6574.T>に買いが殺到。場中は値が付かずストップ高比例配分となった。半面、株主優待の廃止を決定したラックランド<9612.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり858/値下がり705。サンリオが商いを伴って急伸。決算を発表した三菱UFJが高寄り後は伸び悩んだもののプラスで終え、売買代金は全市場でトップとなった。中期経営計画の数値を引き上げた東和薬品や、上期が大幅増益となったサイバーエージェントが急騰。Jフロント、松屋、高島屋など百貨店株に非常に強い動きが見られた。
一方、レーザーテック、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株の多くが下落。米国で決算を発表したアプライド・マテリアルズが時間外で大幅安となったことが嫌気されたもよう。ナスダック安を受けて、リクルートやソニーGなどグロース系の銘柄が弱かった。決算が失望材料となった野村マイクロやチェンジHDが急落。通期の見通しを大幅に引き下げたSchooがストップ安比例配分となった。
今週、日経平均は週間で0.7%高、TOPIXは0.3%高となった。それに対して、グロース250指数は4.3%高と大幅上昇。年初来高値を更新し、今週は負けなしで16日まで6日続伸した。16日の終値は713.84p。700pを突破した後に上昇に弾みがついている。TOPIXの連続上昇は14日に途切れたが、受け継ぐかのようにグロース250指数の動きが良くなってきた。サイバーセキュリティ、ドローン、生成AI、宇宙関連などテーマ性のある新興銘柄は、きっかけ一つでいつ人気化しても不思議はない。東証スタンダード指数も1300p台を回復して、3月につけた上場来高値の1319.68pに接近してきた。目先はこれらの指数の動きに注目しておきたい。
【来週の見通し】
不安定な展開か。決算発表が概ね出そろい、個別の材料は少なくなる。20~22日にカナダでG7財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されるが、これ以降に日米の3回目の協議が調整されていると伝わっており、大型株は手がけづらくなると思われる。ドル円動向にも神経質となりそうで、関連ニュースに振らされながら強弱感が交錯した状態が続くと予想する。