31日香港株=買い先行か、米株高を好感 中国PMIが注目材料

 31日の香港市場は買いが先行か。金融システム不安が後退して前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぐだろう。米長期金利の指標となる10年物国債利回りが同日に低下したことも支援材料。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が事業再編を明らかにしたのに続き、同業のJDドットコム(09618)も子会社の分離上場計画を発表しており、ネット株が買いを集める展開がありそうだ。

 きょうの寄り付き前に中国の国家統計局が3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。中国景気の先行き不透明感が強いなか、先行指標であるPMIが市場予想から大幅にかい離した結果になれば相場の波乱要因になり得る。

 30日のNY株式相場は主要3指数がそろって続伸。米新規失業保険申請件数が予想をやや上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め緩和期待が続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団とJDドットコム、テンセント(00700)がそろって香港終値を上回って引けた。
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