IMF副専務理事「米国の財政赤字と債務増大は深刻」
国際通貨基金(IMF)のギータ・ゴピナート第一副専務理事は米国の財政赤字が過大であり、「増え続ける債務問題に真剣に取り組むべきだ」と警告した。米国はトランプ政権による対中関税の一部撤廃や英米経済協定の進展など前向きな動きがある一方、依然として高い貿易政策の不透明感に直面している。IMFは4月、米国の成長見通しを関税の影響で下方修正し、今後さらなる貿易摩擦が成長を一段と鈍化させると指摘。さらにトランプ大統領が2017年の減税延長や新たな減税策を提案する中、米国の債務残高は36兆ドルを突破。ムーディーズは財政赤字拡大と利払い増大への対応が不十分として、米国債の格付けを引き下げた。
(越後)
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