17日香港株=軟調か、米債務上限と中国景気の不透明感が重荷

 17日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、軟調に推移か。米債務上限を巡るバイデン米大統領と共和党マッカーシー下院議長との16日の会談は合意には至らず、投資家が運用リスクをとりにくくなるだろう。また、中国国家統計局が16日発表した4月の鉱工業生産などの主要経済指標がそろって予想から下振れしたことで、中国の景気回復の鈍さが改めて意識されそうだ。

 決算や業績見通しを手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のテンセント(00700)が2023年1-3月期決算を発表する。同社子会社のテンセント・ミュージック(01698)も同四半期の決算を前日大引け後に発表した。

 16日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって反落。米ホームセンター大手のホーム・デポの予想以上の減収決算や通期見通し引き下げを受けて消費関連株が下落したことや、米債務上限問題が重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。金融株のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、ネット株のJDドットコム(09618)、百度(09888)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
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