31日香港株=買い先行も上値重いか、中国製造業PMIが発表予定

 31日の香港市場は買い先行も上値の重い展開か。30日のNY株式相場は主要3指数がそろって4日続伸。前日に続いて経済指標が弱い結果となったことで、利上げサイクルの終了期待が続いた。金曜日の8月雇用統計の前哨戦となる8月ADP民間部門雇用者数が17.7万件と前月の37.1万件から大きく減少し、予想の19.5万件を下回った。4-6月期GDP改定値も2.1%と、速報値の2.4%から下方修正された。

 ただ、きょうは日本時間午前10時30分に8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となりそうだ。市場予想は49.4(前月実績は49.3)。また、9月1日には8月の中国財新製造業PMIや米雇用統計の発表も控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。

 一方、広東省広州市政府は30日、同市の個人住宅ローンでの住宅戸数認定基準の最適化に関する通知を公表した。1軒目の購入と認める範囲を拡大したのは「一線都市」(北京、上海、広州、深セン)では広州が初めてで、その他の都市が追随するとの期待も高まっている。ただ、碧桂園(02007)など不動産企業を巡る債務問題への警戒感は強く、引き続き相場の重しとなりそうだ。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。