28日香港株=反発か、米株高を好感 中国の市場活性化策も材料

 週明け28日の香港市場は反発して始まるか。25日の米株式相場が反発したことで投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。注目された米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演について、発言がおおむね想定内だったとの見方から買いが入りそうだ。ハンセン指数は前週末に心理的節目の18000ポイントを割り込んでおり、同水準を試す展開が予想される。

 中国当局が週末に発表した資本市場の活性化措置を受けて中国本土市場のA株相場が上昇し、香港市場の銘柄が連れ高する展開があり得る。財政部などが28日付で証券取引印紙税を引き下げ、中国証券監督管理委員会が新規株式公開(IPO)の抑制、大株主による株式売却の制限、証券会社から資金を借りて株式を買う信用取引の保証金引き下げを明らかにした。

 業績を受けた個別物色も引き続き活発となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の中国海外発展(00688)とBYD(01211)、ハンセンテック指数構成銘柄のセンスタイム(00020)、BYDエレクトロニック(00285)、衆安在線財産保険(06060)が2023年6月中間決算を発表する。

 25日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって反発した。同日にパウエルFRB議長が国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で行った講演は引き締め継続に積極的なタカ派的内容だったものの、売り一巡後は買いが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、ビール大手の華潤ビール(00291)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、不動産株の華潤置地(01109)、銀行株の中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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