2日香港株=一進一退か、中国の住宅政策が支えも米長期金利上昇が重荷

 2日の香港市場は一進一退か。取引材料が強弱入り交じるなか、心理的節目の20000ポイントを挟んでもみ合う展開がありそうだ。中国人民銀行(中央銀行)と国家外為管理局は1日発表した今年下半期の政策指針に、商業銀行に個人向け住宅ローンの金利調整を指導し、金利や頭金比率を低めに誘導する方針を盛り込んだ。住宅取引の活性化につながるとの見方から関連銘柄が物色されると予想する。

 半面、米長期金利の上昇と米ハイテク株安が投資家心理の悪化につながりかねない。1日のNY債券市場では、米雇用統計の発表を4日に控えて債券売りが優勢となり、米長期金利の指標である10年物国債利回りが前日比0.06%高い4.02%で終えた。

 1日のNY株式相場はダウ平均が小幅に3日続伸したものの、米10年債利回りの上昇を背景にハイテク株主体のナスダック総合が3日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型株のHSBC(00005)、テンセント(00700)、AIAグループ(01299)がそろって香港終値を下回って引けた。
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