19日香港株=底堅い展開か、中国の消費促進策と米株高が支え

 19日の香港市場は底堅い展開か。ハンセン指数は10日移動平均の18920.35ポイントが下値支持線として意識されそうだ。中国景気の減速懸念は根強いものの、中国当局が内需を拡大し家計消費を促進する政策を打ち出したことで、地合いの改善が予想される。中国の国家発展改革委員会政策研究室の金賢東主任は18日の報道会見で、消費の回復と拡大に向けた措置を追加すると表明。自動車や家電の購入を促進し、農村消費を開拓する方針を示した。同日、商務部など13部局はグリーンスマート家電の購入や住宅の改装・改築を支援する措置を公表した。

 米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化懸念の後退が続いており、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。18日発表の6月の米小売売上高が前月比0.2%増と市場予想の0.5%増を下回り、米インフレが鈍化しているとの見方につながりそうだ。

 18日のNY株式相場はダウ平均が7営業日続伸。バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーなどの金融機関の決算が軒並み市場予想を上回ったことで安心感が広がった。S&P500とナスダック総合も続伸し、主要3指数はそろって2022年4月以来の高値で終了した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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