31日香港株=堅調か、米株高や中国の政策期待が支え 中国PMIが発表予定

 週明け31日の香港市場は堅調に推移するか。米連邦準備理事会(FRB)が注目するインフレ・データが鈍化を示したことや、企業の第2四半期決算の好調が続いたことを受け、前週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぐと予想する。

 また、中国共産党の中央政治局が24日の会議で示した経済政策指針を基に関連当局が具体的な措置を打ち出すとの期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。不動産政策を巡っては、北京や深セン、広州などの大都市でも現地の実情や需要に合わせて関連政策を速やかに打ち出す方針が明らかにされている。ただ、ハンセン指数は前週末に終値で6月16日以来およそ1カ月半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも警戒される。なお、きょうは中国で日本時間午前10時30分に7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。市場コンセンサス予想は49.2(前月実績は49.0)。

 28日のNY株式相場は主要3指数がそろって反発。寄り前に発表された6月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+4.1%と前月分の+4.6%から伸びが鈍化し、市場予想の+4.2%を下回った。前月比でも前月分の+0.3%から+0.2%に伸びが鈍化し、市場予想と一致した。PCE 価格指数の鈍化を受けて米10年債利回りは3.95%と前日から約0.06%低下した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やテンセント(00700)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けている。
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