23日香港株=方向感に乏しいか、米長期金利の上昇一服が支え

 23日の香港市場は方向感に乏しい相場か。前日のNY市場で米長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が買われた半面、米国の関税政策や貿易交渉の不透明感は根強い。米連邦議会下院が22日、大型減税や軍事費拡大を含む法案を可決したことで財政悪化懸念が広がり、長期金利の指標となる米長期債利回りは一時4.629%と2月12日以来の水準まで上昇した。しかし次第に持ち高整理の債券買いが優勢となり、結局は前日比0.07%低い4.53%で終了した。

 決算発表などを手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセンテック指数銘柄の同程旅行(00780) が2025年1-3月期決算を発表する。また、上海証券取引所にA株を上場している江蘇恒瑞医薬(01276)が香港メインボードに上場する。寧徳時代新能源科技(03750)に続く「A+H」重複上場として注目される。

 22日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅ながら3日続落したものの、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、銀行株の中国銀行(03988)、ネット株のテンセント(00700)、食品・飲料株の中国蒙牛乳業(02319)が下回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。