21日香港株=軟調な展開か、米国の株安と長期金利上昇が重荷

 21日の香港市場は軟調な展開か。前日のハンセン指数は4営業日ぶりに反発し、終値は3月24日以来およそ2カ月半ぶりの高値だっただけに、利益を確定する売りが出やすい。20日の米株式相場の下落と米長期金利の上昇を受け、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めそうだ。米国と中国が10-11日の高官協議で90日間の関税引き下げに合意しており、貿易交渉の進展を見極めたいとの気分も広がると予想する。

 決算や業績見通しなどの材料が出た個別銘柄を物色する動きは引き続きだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の百度(09888)、ハンセンテック指数構成銘柄の小鵬汽車(09868)が2025年1-3月期決算を発表する。

 20日のNY株式相場はダウ平均が4営業日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合も3営業日ぶりに反落した。足もとで株価の上昇が続いたことや、貿易交渉を巡る具体的な進展が無かったこと、トランプ米大統領の大型減税法案に対して与党共和党の主要議員が反対していることなどが重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が上回って引けた。
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