27日香港株=反発か、米長期金利の低下が支え

 週明け27日の香港市場は反発して始まるか。前週末のNY市場で米長期金利が低下し、ハイテク株が買われたことで運用リスクを取る動きが広がると予想する。ミシガン大学が24日に発表した消費者の1年後の予想インフレ率確報値が前月分の3.5%から3.3%に下方修正された。米インフレに対する警戒感が薄らぎ、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りは前日比0.02%低い4.46%で終えた。

 また、ハンセン指数は終値ベースで9日以来の安値圏にあるだけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。決算発表や業績見通しを材料とする個別物色も続きそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の阿里健康(00241)と石薬集団(01093)がそれぞれ2024年3月本決算、24年1-3月期決算を発表する。

 24日のNY株式相場はダウ平均が4.33米ドル高とほぼ横ばいで終了した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反発した。好決算や強い見通しが好感されたエヌビディアが続伸し、AI関連株の上昇をけん引した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った一方、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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