NY株見通し-利下げ見通しを巡り5月雇用統計に注目

 今晩は米5月雇用統計に注目。昨日はダウ平均が78.84ドル高(+0.20%)と3日続伸した一方、S&P500とナスダック総合は朝方に取引時間中の史上最高値を更新したものの、それぞれ0.02%安、0.09%安と小幅に下落して終了した。週初来ではダウ平均が0.52%高と3週ぶりの反発ペースとなり、S&P500が1.43%高、ナスダック総合は2.62%高とともに反発ペースとなった。

 今晩は週末の取引となるが、今後の利下げ見通しを巡り寄り前に発表される米5月雇用統計に注目が集まる。5月雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が18.5万人増と4月分の17.5万人増から増加が見込まれているものの、2カ月連続で20万人増を下回ると予想され、失業率は3.9%と前月から横ばいが予想されている。平均賃金は前月比+0.3%と4月の+0.2%から上昇が見込まれ、前年比では4月から横ばいの+3.9%と予想されている。今週発表された5月JOLTS求人件数、5月ADP民間部門雇用者数、新規失業保険申請件数が軒並み弱い結果となったことで早期利下げ期待の高まりが相場を後押したが、今晩の5月雇用統計でも労働市場の軟化を示す結果となれば利下げ期待が一段と高まりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは5月雇用統計のほか、4月卸売在庫、4月消費者信用残高など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月7日、14:00)
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