NY株見通し-今週は5月個人消費支出(PCE)価格指数などのインフレ指標に注目

 今週のNY市場はインフレ指標に注目。先週はエヌビディアなどの半導体株が利益確定売りに押され、S&P500とナスダック総合が週後半に2日続落したものの、週間ではダウ平均が1.45%高と反発し、S&P500が0.61%高と3週続伸。ナスダック総合も0.48ポイント高(+0.00%)とわずかながら3週続伸となった。S&P500は17、18、20日の連日で取引時間中の史上最高値を更新し、初めて5500ポイントを突破。終値でも17、18日に最高値を更新し、週末は最高値まで0.41%の水準で終了した。年初来ではダウ平均が3.88%高、S&P500が14.57%高、ナスダック総合が17.84%高となった。

 今週は先行きの利下げ見通しを巡り、金曜日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米5月個人消費支出(PCE)価格指数が焦点となりそうだ。変動の大きい食品、エネルギーを除くコア(PCE)価格指数は前年比+2.6%と、前月分の+2.8%から鈍化が見込まれている。予想通りの鈍化となれば利下げ期待の高まりが株価の後押し材料となりそうだ。このほかの米経済指標は4月S&Pケースシラー20住宅価格指数、6月消費者信頼感指数、5月新築住宅販売件数、1-3月期国内総生産(GDP)確報値、6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値など。このほか、ウォラーFRB理事、クックFRB理事、ボウマンFRB理事、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁など要人発言も多い。企業決算はフェデックス、マイクロン・テクノロジー、ウォルグリーン、ナイキなどS&P500採用の9銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは6月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は寄り前にカーニバルが発表予定。(執筆:6月24日、14:00)
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