NY株見通し-利下げ見通しを巡りパウエルFRB議長議会証言に注目

 今晩はパウエルFRB議長議会証言に注目。昨日はダウ平均が31.08ドル安(-0.08%)と小幅に反落した一方、S&P500は0.10%高と小幅に上昇し、ナスダック総合も0.28%高と、ともに5営業日続伸した。S&P500は終値で今年35回目の最高値更新となり、ナスダック総合も25回目の高値更新となった。

 今晩の取引ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に注目が集まる。今週は利下げ見通しを巡り、木曜日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)や金曜日発表の米6月生産者物価指数(PPI)に注目が集まるが、今晩は取引時間午前中に米上院銀行委員会でパウエルFRB議長の半期に一度の証言が予定されている。先週末の6月雇用統計で失業率が予想に反し悪化したことなどで、市場では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始、年内2回の利下げ見通しが強まっているが、パウエルFRB議長から市場の利下げ期待をけん制する発言に要警戒となる。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長議会証言のほか、6月NFIB中小企業楽観度指数など。このほか、バーFRB副議長の講演も予定されている。今晩は主要な企業の決算発表はないが、木曜日にペプシコ、デルタ航空、金曜日にJPモルガン・チェース、シティグループなどの第2四半期決算発表がスタートする。(執筆:7月9日、14:00)
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