ロンドン為替見通し=中国内需の弱さ意識した動き出しとなるか

 ロンドンタイムは、6月独卸売物価指数(WPI)など経済指標による動意は限られそう。目先のイベントだった米消費者物価指数(CPI)発表を昨日こなし、本邦通貨当局の介入観測がささやかれるなか、欧州通貨は対ドルでは動きにくく、対円では不安定に振れることになるか。

 そのほか気をつけたいのは、貿易収支の内容が示唆する中国の動向の影響。輸出が前年比でプラスの伸びを維持した一方、輸入はマイナスと内需の弱さを示していた。中国向けの輸出や、現地への企業進出で稼いできたドイツほかユーロ圏のビジネスモデルの苦境を表すものと意識されれば、欧州勢のスタートは重い動きとなりそうだ。


想定レンジ上限
・ユーロドル:3月13日高値1.0964ドル。
・ユーロ円:昨日11日レンジ61.8%水準173.96円
・ポンドドル:月足一目均衡表・雲の上限1.2988ドル。
・ポンド円:昨日11日レンジ61.8%水準206.49円

想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の下限1.0759ドル。
・ユーロ円:日足一目均衡表・基準線171.48円
・ポンドドル:5日高値1.2817ドル
・ポンド円:昨日11日安値203.86円

(関口)
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