ロンドン為替見通し=欧州注目指標への反応注視、中国PMI改善の影響にも注意

 ロンドンタイムは、欧州の注目指標である4月独雇用統計や1-3月期独国内総生産(GDP)速報値、4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値や1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値の発表がある。

 ユーロ圏の指標がさえない結果となれば、米連邦準備理事会(FRB)に先がけて欧州中央銀行(ECB)が利下げに動くとの確証がより強まる状態に陥りやすい。弱い結果となった場合への反応が注目されそう。持ち直しが見込まれる指標も散見されるが、予想比での強弱に市場は反応しやすいかもしれない。

 アジアタイムでの4月中国Caixin製造業PMIの改善(結果51.4、予想 51.0、前回3月 51.1)への為替の反応は鈍かったが、欧州経済も中国経済の動向に影響を受けやすいため、欧州勢参入にかけた欧州通貨など為替の反応にも注意したい。アジアタイムに弱含んだユーロなどが下支えされることも考えられる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:3月8日から4月16日までの下落幅に対する半値戻し1.0791ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:16日安値1.0601ドル。

(関口)
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