今日の株式見通し-軟調か 米半導体株の急落や円高進行が逆風

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が上昇した一方、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は243ドル高の41198ドルで取引を終えた。対中規制強化観測などを受けて、エヌビディアが6.6%安、アプライド・マテリアルズが10.5%安となるなど、主力半導体株が軒並み暴落。ナスダックが2.8%安と大きな下げとなった。一方、ヘルスケア関連や金融株などには買いが入り、ダウ平均は上昇した。トランプ前大統領がメディアのインタビューでドル高是正について言及しており、為替市場ではドル安・円高が進行。ドル円は足元156円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて840円安の40240円、ドル建てが785円安の40295円で取引を終えた。

 きのうの日本株は値上がり銘柄が多かった一方、半導体株が弱く、日経平均は下落で終えた。米国で半導体株が派手に下げたことから、国内半導体株はもう一段売られる展開が想定される。外需には円高進行も懸念材料で、主力大型株に厳しい流れとなるだろう。CME225先物は大幅安スタートを示唆している。半導体株は米国の対中規制強化観測についてはきのう消化しているものの、本日はディスコや台湾TSMCの決算発表が予定されており、押し目買いは入れづらい。半導体株を避けて内需株には資金が向かうだろうが、日経平均は構成銘柄が大きく下げることで下値模索が続くと予想する。日経平均の予想レンジは40000円-40600円。
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