欧州マーケットダイジェスト・30日 株まちまち・金利低下・円高
(30日終値:31日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.20円(30日15時時点比▲1.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.67円(▲1.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0814ドル(▲0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:8274.41(前営業日比▲17.94)
ドイツ株式指数(DAX):18411.18(△90.51)
10年物英国債利回り:4.043%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.340%(▲0.019%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4-6月期仏国内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.3% 0.3%・改
4-6月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
(前期比) ▲0.1% 0.2%
(前年同期比) ▲0.1% ▲0.1%・改
7月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値) ▲13.0 ▲13.0
7月ユーロ圏経済信頼感指数
95.8 95.9
4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.3% 0.3%
(前年同期比) 0.6% 0.5%・改
7月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.3% 0.1%
(前年比) 2.3% 2.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下落。しばらくは154円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると売りが優勢となった。NHKが「日銀は明日まで開く金融政策決定会合で現在0-0.1%の政策金利を0.25%程度に引き上げる案などを議論」と報じたほか、日経新聞が「日銀は追加利上げを検討するほか、国債買い入れを減額する量的引き締めの具体策も決める」と報じると、円全面高の展開に。アジア時間の安値153.62円や前日の安値153.02円を下抜けて一時152.99円まで値を下げた。
31日就任する三村淳財務官が足もとの円安について「輸入物価を押し上げて国民生活に影響を与えるなどデメリットの方が大きい」との認識を示したことも円買いを促したようだ。
・ユーロ円も下落した。日銀の金融政策正常化への思惑から全般円買いが優勢となった。ナスダック総合が2%超下落するなど米国株相場のさえない動きもリスク回避目的の円買いを誘った。2時30分前には一時165.46円と日通し安値を更新した。なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比600円安の3万7890円まで大幅に下げた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時196.36円、豪ドル円は100.06円、カナダドル円は110.50円、スイスフラン円は173.11円、南アフリカランド円は8.33円、メキシコペソ円は8.15円まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。米長期金利が低下傾向で推移する中、欧州序盤はユーロ買い・ドル売りが優勢となり19時過ぎに一時1.0836ドルと日通し高値を付けた。ただ、NY時間発表の6月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や7月米消費者信頼感指数が予想を上回ると、米10年債利回りが上昇に転じたためドル買い戻しが優勢に。24時前に一時1.0798ドルと4日以来の安値を付けた。
もっとも、売り一巡後は徐々に下値を切り上げて1.0818ドル付近まで持ち直した。「イスラエルはヒズボラに報復。レバノンの首都ベイルートで同国のシーア派勢力ヒズボラの司令官を狙った攻撃を仕掛けた」との報道が伝わる中、米10年債利回りが4.12%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。前日まで3日続伸していたことから、利益確定目的の売りがやや優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反発。英国以外の欧州株相場には全般買いが入ったものの、本日の米国株相場がさえない展開となったこともあり終盤伸び悩んだ。個別ではザルトリウス(3.69%高)やエアバス(2.55%高)、ドイツ銀行(2.05%高)などの上げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。4-6月期独GDP速報値(季節調整済)が予想を下回ると独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=153.20円(30日15時時点比▲1.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.67円(▲1.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0814ドル(▲0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:8274.41(前営業日比▲17.94)
ドイツ株式指数(DAX):18411.18(△90.51)
10年物英国債利回り:4.043%(▲0.006%)
10年物独国債利回り:2.340%(▲0.019%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4-6月期仏国内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.3% 0.3%・改
4-6月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
(前期比) ▲0.1% 0.2%
(前年同期比) ▲0.1% ▲0.1%・改
7月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値) ▲13.0 ▲13.0
7月ユーロ圏経済信頼感指数
95.8 95.9
4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
(前期比) 0.3% 0.3%
(前年同期比) 0.6% 0.5%・改
7月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) 0.3% 0.1%
(前年比) 2.3% 2.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下落。しばらくは154円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると売りが優勢となった。NHKが「日銀は明日まで開く金融政策決定会合で現在0-0.1%の政策金利を0.25%程度に引き上げる案などを議論」と報じたほか、日経新聞が「日銀は追加利上げを検討するほか、国債買い入れを減額する量的引き締めの具体策も決める」と報じると、円全面高の展開に。アジア時間の安値153.62円や前日の安値153.02円を下抜けて一時152.99円まで値を下げた。
31日就任する三村淳財務官が足もとの円安について「輸入物価を押し上げて国民生活に影響を与えるなどデメリットの方が大きい」との認識を示したことも円買いを促したようだ。
・ユーロ円も下落した。日銀の金融政策正常化への思惑から全般円買いが優勢となった。ナスダック総合が2%超下落するなど米国株相場のさえない動きもリスク回避目的の円買いを誘った。2時30分前には一時165.46円と日通し安値を更新した。なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比600円安の3万7890円まで大幅に下げた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時196.36円、豪ドル円は100.06円、カナダドル円は110.50円、スイスフラン円は173.11円、南アフリカランド円は8.33円、メキシコペソ円は8.15円まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。米長期金利が低下傾向で推移する中、欧州序盤はユーロ買い・ドル売りが優勢となり19時過ぎに一時1.0836ドルと日通し高値を付けた。ただ、NY時間発表の6月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や7月米消費者信頼感指数が予想を上回ると、米10年債利回りが上昇に転じたためドル買い戻しが優勢に。24時前に一時1.0798ドルと4日以来の安値を付けた。
もっとも、売り一巡後は徐々に下値を切り上げて1.0818ドル付近まで持ち直した。「イスラエルはヒズボラに報復。レバノンの首都ベイルートで同国のシーア派勢力ヒズボラの司令官を狙った攻撃を仕掛けた」との報道が伝わる中、米10年債利回りが4.12%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。前日まで3日続伸していたことから、利益確定目的の売りがやや優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反発。英国以外の欧州株相場には全般買いが入ったものの、本日の米国株相場がさえない展開となったこともあり終盤伸び悩んだ。個別ではザルトリウス(3.69%高)やエアバス(2.55%高)、ドイツ銀行(2.05%高)などの上げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。4-6月期独GDP速報値(季節調整済)が予想を下回ると独国債に買いが入った。
(中村)