NY株式サマリー(1日)=ダウ494ドル安 経済指標悪化でリセッション懸念強まる

◆ダウ平均: 40347.97 -494.82 -1.21%
◆S&P500: 5446.68 -75.62 -1.37%
◆NASDAQ: 17194.14 -405.26 -2.30%

 1日のNY株式相場は大幅反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ見通しが一段と強まったことや、予想を上回る決算や強い見通しを発表したメタ・プラットフォームズが大幅高となり、上昇してスタート。しかしながら、7月ISM製造業PMIなどの経済指標が予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まった。

 ダウ平均は朝方に253ドル高まで上昇後、744ドル安まで下落し、494.82ドル安(-1.21%)と3日ぶりに反落して終了。S&P500は0.79%高まで上昇後、2.03%安まで下落し、1.37%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.09%高まで上昇後、3.11%安まで下落し、2.30%安で終了した。景気敏感株の比率が高い小型株指数のラッセル2000は3.03%安と主要3指数を上回る大幅下落となった。S&P500の11セクターは公益、不動産、生活必需品など5セクターが上昇した一方、IT、エネルギー、一般消費財、資本財、金融など6セクターが下落した。

 寄り前に発表された新規失業保険申請件数は24.9万件と予想の23.6万件を上回り、継続失業保険受給総数は187.7万件と、2021年11月以来の悪化となった。寄り後に発表された7月ISM製造業PMIも46.8と前月の48.5や予想の48.8を下回る悪化となったことで景気後退(リセッション)懸念が強まった。経済指標の悪化を受けて米10年債利回りは前日の4.105%から3.98%に低下。2月1日以来の4%割れとなった。

 引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したアップルが一時5%超上昇後、マイナス圏まで反落し、終値付近でもみ合い。アマゾン・ドット・コムは売上高が予想を下回ったほか、弱い見通しが嫌気され6%超下落。弱い見通しやレイオフを発表したインテルは20%安と急落した。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。