東京外国為替市場概況・17時 ポンド、下げ幅拡大

【※英国債に関する表記を修正します。】

 9日午後の東京外国為替市場でポンドが下げ幅を拡大。財政不安やインフレ懸念から昨日の英10年債利回りは2008年以来、30年債は1998年以来となる水準まで上昇(価格は下落)した。本日も英国債売りが継続するのではないかとの不安感から、欧州勢参入後からポンドは売り圧力が強まり対ドルでは2023年11月以来となる1.2253ドルまで下落。ユーロポンドは昨年11月以来となる0.8399ポンド、ポンド円は193.75円までポンド売りが進んだ。

 ドル円はもみ合い。17時時点では158.19円と15時時点(158.05円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。158円台前半を中心にもみ合いに終始。昨日から大きな値幅を伴って動いている欧州債券市場に市場の注目が集まっていることで、ドル円の値動きは限定的。

 ユーロドルはじり安。17時時点では1.0291ドルと15時時点(1.0306ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。ポンドドルの売りに連れて1.0288ドルまでじり安。ただ、ユーロポンドに買いが入っていることで、ユーロドルの下落スピードは緩やか。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では162.79円と15時時点(162.91円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルが緩やかながらも下値を広げたことで上値が重く162.70円近辺まで弱含む場面もあったが、現時点では東京午後につけた日通し安値162.63円を割り込んでいない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.76円 - 158.40円
ユーロドル:1.0288ドル - 1.0321ドル
ユーロ円:162.63円 - 163.43円

(松井)
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