NY株見通し-今週は7月ISM非製造業PMIなどの経済指標とキャタピラー、ディズニーなどの決算に注目

 今週のNY市場は経済指標と決算発表に注目。先週はダウ平均が2.10%安と5週ぶりに反落し、S&P500が2.06%安、ナスダック総合が3.35%安とともに3週続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月の利下げの可能性が示されたことが好感されたものの、7月ISM製造業PMIが予想以上に悪化したことに加え、7月雇用統計で非農業部門雇用者数や失業率も予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まった。決算発表ではメタが好決算を発表したものの、予想を下回る売上高や弱い見通しが嫌気されたアマゾンが8%超下落したことや、弱い見通しやレイオフを発表したインテルが26%安と急落したこともセンチメントの悪化につながった。ナスダック総合は史上最高値から10%超下落し、「調整相場」入りとなった。

 今週は金融政策の見通しや米国景気の動向を巡り経済指標が引き続き注目されるほか、高水準の発表が続く第2四半期決算にも要注目か。FOMCで9月の利下げ開始が示唆されたことに加え、7月ISM製造業PMIや7月雇用統計が予想以上に悪化したことで利下げ見通しが大きく強まったが、景気減速懸念やリセッション懸念も強まっており、今週発表される7月ISM非製造業PMIや新規失業保険申請件数に要注目となる。決算発表はS&P500採用の約80銘柄が発表予定で、キャタピラー、スーパー・マイクロ・コンピューター、ウォルト・ディズニー、CVSヘルス、イーライ・リリーなどの決算やガイダンスに注目が集まる。

 今晩の米経済指標・イベントは7月ISM非製造業PMI、7月S&Pグローバル総合・サービス業PMI確定値など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁やデイリー米サンフランシスコ連銀総裁の発言も予定されている。企業決算は寄り前にタイソン・フーズ、引け後にサイモン・プロパティー、CSXなどが発表予定。
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