NY株見通し-金融政策の見通しを巡りFOMC、パウエルFRB議長会見に注目

 今晩は金融政策に注目。昨日はダウ平均が203.4ドル高(+0.50%)と反発した一方、S&P500が0.50%安、ナスダック総合が1.28%安とともに3日ぶりに反落した。引け後のマイクロソフトをはじめ、週内に発表されるメタ、アップル、アマゾンの決算発表を控える中、エヌビディアなどが大幅安となったことでハイテク株が下落した。引け後に決算を発表したマイクロソフトは売上高と利益が予想を上回ったものの、クラウド事業の売上高が予想を下回った。株価は時間外で一時6%安まで下落したが、その後下落幅を縮小し、2.72%安で終了した。

 今晩の取引ではマイクロソフトの下落が相場の重しとなることが懸念されるが、金融政策の見通しを巡に取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となりそうだ。今会合では政策金利の据え置きが確実視されているが、足もとでインフレ鈍化を示す経済指標が続いたことで市場では9月、11月、12月の3回のFOMCでの利下げ見通しが強まっている。声明文や会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見内容が市場の期待に沿ったものになれば、利下げ期待の高まりが相場の支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、7月ADP民間部門雇用者数など。企業決算は寄り前にはヒューマナ、ボーイング、引け後にメタ、クアルコムなどが発表予定。(執筆:7月31日、14:00)
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