ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ドル円、3日ぶり反発

 25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は144.75円と前営業日NY終値(143.23円)と比べて1円52銭程度のドル高水準だった。中国の景気支援策を受けてこの日も上海総合指数が大幅に上昇すると、投資家のリスク選好ムードが高まり円売り・ドル買いが先行。23時発表の8月米新築住宅販売件数が予想を上回ると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが加速した。市場では「月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。前日の高値144.68円を上抜けると一時144.84円と4日以来の高値を付けた。

 ユーロドルは反落。終値は1.1133ドルと前営業日NY終値(1.1180ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ安水準だった。独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが先行すると、22時過ぎに一時1.1214ドルと昨年7月20日以来約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、1.12ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると一転下落し、2時過ぎに1.1122ドルと日通し安値を更新した。市場では「昨年7月18日の高値1.1276ドルが重要なレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれたほか、「月末と四半期末が近づく中、節目として意識されていた1.1200ドルを上抜けたあとは持ち高調整などのユーロ売り・ドル買いに押された」との指摘があった。

 ユーロ円は続伸。終値は161.13円と前営業日NY終値(160.12円)と比べて1円04銭程度のユーロ高水準。中国株相場の上昇などを背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。21時30分前に一時161.67円と3日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると徐々に上値を切り下げ、2時30分過ぎには160.84円付近まで伸び悩んだ。

本日の参考レンジ
ドル円:142.91円 - 144.84円
ユーロドル:1.1122ドル - 1.1214ドル
ユーロ円:159.87円 - 161.67円

(中村)
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