東京外国為替市場概況・12時 豪ドル円、下値広げる

 8日の東京外国為替市場で豪ドル円は下値を広げた。10時過ぎの100円付近から一時99.09円まで売り込まれている。軟調スタートの香港株が下げ幅を大きく広げ、大幅上昇で始まった休場明けの中国株も急速に上げ幅を縮小。他のアジア・オセアニア株式市場も全般弱含み、為替もリスク回避の動きが強まった。リスクに敏感な豪ドルは対ドルでも0.6715ドルまで売られる場面があった。
 ただ一巡後、ハウザー豪準備銀行(RBA)副総裁の「インフレとの戦いでRBAは強固な姿勢を維持すべき」との発言が伝わると、豪ドルは水準を切り上げている。

 ユーロ円も下値を試した。12時時点では162.19円とニューヨーク市場の終値(162.63円)と比べて44銭程度のユーロ安水準だった。豪ドル円同様、リスクセンチメントの悪化を嫌気した売りが出た。一時161.91円までユーロ安円高が進んだ。

 ドル円は戻り鈍い。12時時点では147.69円とニューヨーク市場の終値(148.18円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。ハンセン指数の急落で日経平均も471円安で前引けし、リスクオフの円買いを促した。時間外の米10年債利回りの低下も重しに、一時147.51円までドル安円高に振れた。一巡後の戻しも147.70円台までと限られた。

 ユーロドルは12時時点では1.0982ドルとニューヨーク市場の終値(1.0976ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。1.0980ドル付近で動意が鈍かった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.51円 - 148.19円
ユーロドル:1.0973ドル - 1.0986ドル
ユーロ円:161.91円 - 162.75円


(小針)
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