タイ中銀、新総裁選任延期 政治介入への懸念高まる

 政府が推薦した元財務相の候補者をめぐり、中央銀行の独立性に対する懸念が高まっているなか、タイ中央銀行(BOT)の新総裁選任が1週間延期された。元中央銀行総裁らは、政治的な介入が経済を弱体化させる可能性があると警告している。政府はBOTに利下げと高いインフレ目標を求めており、両者の対立が続いている。選考委員会は11日に再度会合を開き、新総裁を選出する予定だが、中央銀行の独立性と経済政策の方向性に大きな影響を与える可能性がある。

(越後)
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