NY為替見通し=ドル円は下げ渋るか、ミシガン大消費者態度指数に注目

 日経平均先物の軟調な動きや時間外の米長期金利の低下も手がかりにドル円は欧州タイムで下げ基調を強め152円前半まで弱含んだ。今週これまでのドル円は米大統領選でトランプ氏が勝利したことを背景に154.70円まで上昇した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)をほぼ無風通過し調整の売りが進んでいる。

 NYタイムでは11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値の発表が予定されている。同指標と同1年先・5年先期待インフレ率の結果に一時的に反応した後は、週末要因も加わり手控えムードが広がりそうだ。昨日のFOMCでは予想通りに0.25%の利下げが決定され、警戒されたハト派シフトもなく、トランプトレードが続くと想定され、依然としてドル円の押し目買い意欲は強い。ドル円の調整はほぼ一巡し、NYタイムでのドル円は底堅い動きを見込む。パウエルFRB議長は、来年を含めたこの先の金融政策スタンスについて、次回 12 月の FOMC で策定する経済物価見通しが変節点にもなり得ることを示唆した。12月会合で、日銀の利上げとFRBの追加利下げをめぐる不透明感も強く、ドル円は一方向に大きく振れにくい。

・想定レンジ上限
 ドル円、本日これまでの高値153.37円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、200日移動平均線151.68円近辺が下値めど。

(金)
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