ニューヨーク外国為替市場概況・21日 ユーロドル、3日続落
21日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続落。終値は1.0474ドルと前営業日NY終値(1.0544ドル)と比べて0.0070ドル程度のユーロ安水準だった。「ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した」と伝わると、ロシアとウクライナを巡る地政学リスクへの懸念からユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロ圏経済の先行き不透明感から欧州中央銀行(ECB)が12月に追加利下げを決めるとの見方も根強く、ユーロ売りが出やすい面もあった。前日の安値1.0507ドルや14日の安値1.0497ドルを下抜けると目先のストップロスを巻き込んで、一時1.0462ドルと昨年10月4日以来の安値を更新した。11月ユーロ圏消費者信頼感速報値が予想を下回ったことも相場の重し。
なお、グールズビー米シカゴ連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施しなければならない」としながらも、「利下げは一段と緩やかなペースで行う必要がある」と改めて表明した。
ドル円は反落。終値は154.54円と前営業日NY終値(155.44円)と比べて90銭程度のドル安水準だった。ロシアが攻撃の一環としてICBMを使用したと伝わると、ロシアとウクライナの戦闘激化に対する警戒が高まった。米国株相場が下げに転じたタイミングでリスク・オフの円買い・ドル売りが強まると一時153.91円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米国株相場の持ち直しや米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると、3時30分過ぎには154.70円付近まで下値を切り上げた。
なお、この日発表の11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月米景気先行指標総合指数は予想を下回った一方、前週分の米新規失業保険申請件数や10月米中古住宅販売件数は予想より強い内容となるなど、強弱入り混じる結果となった。
ユーロ円は下落。終値は161.87円と前営業日NY終値(163.88円)と比べて2円01銭程度のユーロ安水準。ロシアとウクライナを巡る地政学リスクへの警戒からリスク回避の円買いが先行。ユーロドルの下落につれた売りも出ると一時161.75円と日通し安値を更新した。その後の戻りも162.20円付近にとどまった。
本日の参考レンジ
ドル円:153.91円 - 155.45円
ユーロドル:1.0462ドル - 1.0555ドル
ユーロ円:161.75円 - 163.88円
(中村)
なお、グールズビー米シカゴ連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施しなければならない」としながらも、「利下げは一段と緩やかなペースで行う必要がある」と改めて表明した。
ドル円は反落。終値は154.54円と前営業日NY終値(155.44円)と比べて90銭程度のドル安水準だった。ロシアが攻撃の一環としてICBMを使用したと伝わると、ロシアとウクライナの戦闘激化に対する警戒が高まった。米国株相場が下げに転じたタイミングでリスク・オフの円買い・ドル売りが強まると一時153.91円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米国株相場の持ち直しや米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると、3時30分過ぎには154.70円付近まで下値を切り上げた。
なお、この日発表の11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月米景気先行指標総合指数は予想を下回った一方、前週分の米新規失業保険申請件数や10月米中古住宅販売件数は予想より強い内容となるなど、強弱入り混じる結果となった。
ユーロ円は下落。終値は161.87円と前営業日NY終値(163.88円)と比べて2円01銭程度のユーロ安水準。ロシアとウクライナを巡る地政学リスクへの警戒からリスク回避の円買いが先行。ユーロドルの下落につれた売りも出ると一時161.75円と日通し安値を更新した。その後の戻りも162.20円付近にとどまった。
本日の参考レンジ
ドル円:153.91円 - 155.45円
ユーロドル:1.0462ドル - 1.0555ドル
ユーロ円:161.75円 - 163.88円
(中村)