株式明日の戦略-4日続落で連日の安値引け、中銀イベントは流れを変えるか
18日の日経平均は4日続落。終値は282円安の39081円。米国株安を受けて3桁下落スタート。場中はマイナス圏でもみ合う時間が長かった。下げ幅を200円超に広げて39100円台に入ってくると何度も下げ渋った。10時台には鋭角的に下げ幅を縮めており、一時プラス圏にも浮上した。ただ、戻したところでは売り直され、後場には再び下げ幅を3桁に拡大。39144円でクロージングオークションに入り、そこから一段水準を切り下げ、39100円を下回り安値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆1200億円。業種別では輸送用機器、電気・ガス、その他金融などが上昇した一方、その他製品、サービス、情報・通信などが下落した。上方修正と増配を発表した八洲電機<3153.T>が後場急騰。半面、前日に新規上場したリスキル<291A.T>が14.3%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり587/値下がり994。経営統合観測を受けて、日産自動車と三菱自動車がストップ高。マツダやSUBARUなど同業にも資金が向かったほか、日産車体やエフテックなど自動車部品株が物色された。証券会社が投資判断を引き上げた北海道電力が6.7%高。売買代金上位では、ディスコやサンリオに強い動きが見られた。
一方、ホンダは経営統合観測が売り材料となって3%安。前日大幅高のソフトバンクGがきょうは大きく売られた。リクルート、ソニーG、任天堂など主力のグロース株が軟調。クオリプスやサンバイオなどバイオ系の一角が大幅安となった。
本日、キオクシアホールディングスがプライム市場に新規上場。初値は公開価格をわずかに下回ったものの、終値は初値や公開価格を大幅に上回った。
日経平均は4日続落で連日の安値引け。後場は動意自体が乏しかったため、安値引けといっても崩れた感じはなかったが、積極的な買い手が不在であることは印象づけられた。ここ数日は5日線(39444円、18日時点)近辺での一進一退が続いていたが、これを明確に下回った。
あすは序盤でFOMCの結果を消化して、昼には日銀会合の結果を消化する。今回はFOMCでは0.25%の利下げ、日銀は利上げ見送りが濃厚とみられている。織り込みが十分進んでいるため、この通りの結果であれば波乱の要素は少ない。注目は両トップの会見で、市場が発言をタカ派的と捉えた場合には、株式にはネガティブな影響も想定される。パウエルFRB議長に関しては、次回以降の利下げにスキップを挟むことを明言する可能性、植田日銀総裁に関しては、来年の早いうちに利上げがあると示唆する可能性がある。
植田総裁の会見は引け後となるため、あすに関してはFOMCを受けた米国マーケットの反応が大きく注目される。パウエルFRB議長の会見が無難なものとなれば、年内の米国株は利益確定売りは出てきたとしても、リスクに怯えて売りを出す理由は乏しくなる。17日まで9日続落しているダウ平均が反発してくれば、下値不安は大きく後退する。米国と日本、どちらも政策自体はマーケットフレンドリーとなりそうであるだけに、きょうまでのさえない流れが一変して、上を試しに行く展開に期待したい。
東証プライムの売買代金は概算で4兆1200億円。業種別では輸送用機器、電気・ガス、その他金融などが上昇した一方、その他製品、サービス、情報・通信などが下落した。上方修正と増配を発表した八洲電機<3153.T>が後場急騰。半面、前日に新規上場したリスキル<291A.T>が14.3%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり587/値下がり994。経営統合観測を受けて、日産自動車と三菱自動車がストップ高。マツダやSUBARUなど同業にも資金が向かったほか、日産車体やエフテックなど自動車部品株が物色された。証券会社が投資判断を引き上げた北海道電力が6.7%高。売買代金上位では、ディスコやサンリオに強い動きが見られた。
一方、ホンダは経営統合観測が売り材料となって3%安。前日大幅高のソフトバンクGがきょうは大きく売られた。リクルート、ソニーG、任天堂など主力のグロース株が軟調。クオリプスやサンバイオなどバイオ系の一角が大幅安となった。
本日、キオクシアホールディングスがプライム市場に新規上場。初値は公開価格をわずかに下回ったものの、終値は初値や公開価格を大幅に上回った。
日経平均は4日続落で連日の安値引け。後場は動意自体が乏しかったため、安値引けといっても崩れた感じはなかったが、積極的な買い手が不在であることは印象づけられた。ここ数日は5日線(39444円、18日時点)近辺での一進一退が続いていたが、これを明確に下回った。
あすは序盤でFOMCの結果を消化して、昼には日銀会合の結果を消化する。今回はFOMCでは0.25%の利下げ、日銀は利上げ見送りが濃厚とみられている。織り込みが十分進んでいるため、この通りの結果であれば波乱の要素は少ない。注目は両トップの会見で、市場が発言をタカ派的と捉えた場合には、株式にはネガティブな影響も想定される。パウエルFRB議長に関しては、次回以降の利下げにスキップを挟むことを明言する可能性、植田日銀総裁に関しては、来年の早いうちに利上げがあると示唆する可能性がある。
植田総裁の会見は引け後となるため、あすに関してはFOMCを受けた米国マーケットの反応が大きく注目される。パウエルFRB議長の会見が無難なものとなれば、年内の米国株は利益確定売りは出てきたとしても、リスクに怯えて売りを出す理由は乏しくなる。17日まで9日続落しているダウ平均が反発してくれば、下値不安は大きく後退する。米国と日本、どちらも政策自体はマーケットフレンドリーとなりそうであるだけに、きょうまでのさえない流れが一変して、上を試しに行く展開に期待したい。