株式明日の戦略-4万円台を回復し週間では4桁上昇、大納会も一段高の期待大

 日経平均は大幅上昇。年末株高を言い表す相場格言「掉尾の一振(とうびのいっしん)」が今年は見られた。大納会で下げたとしても、久々に終値で4万円を上回ったのだから、今年の年末の動きは強い。2024年は1月から日経平均が大きく上昇して、年前半は強い基調が続いた。8月に大暴落したが、年初に買いを入れておけば年央までに利食いのタイミングが多くあったことになる。2025年が同じような動きになるとは限らないが、2024年の値動きは、年初に何か仕込んでおこうという動機付けになる。だからこそ、実質1月相場に入った本日にしっかり買いが入ったのだろう。2024年の年末が強ければ、2025年の年末も「掉尾の一振」アノマリーが強く意識される。それだけに、大納会もプラスで終える展開に期待したい。


【来週の見通し】
 堅調か。立ち合いは月曜30日の1営業日のみ。改めての材料は乏しいが、今週節目の4万円を大きく上回った(27日の終値は40281円)ことは、投資家心理を強気に傾ける。直近の急伸に対する反動売りが出てきても、押し目では買いが入る公算が大きい。2025年の大発会は1月6日の月曜日で、丸々1週間空くことになる。そのため、次の節目の40500円を超えた際にはさらなる上値追いには慎重になりそう。ただ、米国も2025年の期待値が高いだけに、市場の空白に対する警戒はそれほど高まらないとみる。米国株の暴落や為替の急変動がない限り、楽観ムードの強い大納会となるだろう。


【今週を振り返る】
 堅調となった。水曜25日に海外のクリスマス休場があり、週半ばまでは方向感が定まらなかった。一方、週後半にかけては動きが良くなった。日経平均は25日に、場中の大半はマイナス圏で推移していたにもかかわらず、引けではプラスを確保。26日には特段の材料がない中で、400円を超える上昇となった。業界のニュースが多かった自動車株が連日で大商いとなり、物色意欲を刺激した。27日は小動きの米国株を受けても700円を超える上昇となり、節目の4万円を突破。週間では4桁の上昇となった。日経平均は週間では約1579円の上昇となり、週足では陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、大納会(12/30)などがある。

 企業決算では、アビスト(12/30)などが発表を予定している。

 海外の経済指標の発表やイベントでは、米11月NAR仮契約住宅販売指数(12/30)、米10月FHFA住宅価格指数、米10月ケース・シラー米住宅価格指数(12/31)、中国12月財新製造業PMI(1/2)、米12月ISM製造業景況指数(1/3)などがある。

 なお、1/1は米国、英国がニューイヤーズデイで休場となる。
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