株式明日の戦略-大納会は反落も年間では大幅上昇、2025年は材料満載でスタート

 大納会30日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は386.62円安の39894.54円。
 
 大納会の日経平均は39894.54円で取引を終了。昨年末の終値は33464.17円で、年間では6430.37円(+19.2%)上昇した。高値は7月につけた42426.77円、安値は8月につけた31156.12円。なお、終値ベースではそれぞれ42224.02円(7月)、31458.42円(8月)となる。

 業種別では、騰落率上位は保険(+60.3%)、非鉄金属(+50.0%)、銀行(+46.8%)、石油・石炭(+39.7%)、その他製品(+30.6%)など。下位は陸運(-8.5%)、空運(-8.2%)、鉄鋼(-5.5%)、ゴム製品(-3.8%)パルプ・紙(-2.1%)となった。28業種が上昇し、5業種が下落。年間を通してみれば金融株のパフォーマンスが非常に良く、運輸株のパフォーマンスが案外となった。また、大型株優位の傾向が続き、グロース250指数が8.8%安と年間でマイナス。東証REIT指数も8.5%安と弱さが目立った。

【来週の見通し】
 堅調か。2025年に突入するが、大発会が1月6日(月)で、第1週から営業日は丸々5日ある。小売を中心に注目度の高い企業の決算発表がいくつかあり、9日にはファーストリテイリング<9983.T>が1Q決算を発表予定。SQ週かつ、週末には米国で雇用統計が発表されることもあり、お正月気分は早々に脱すると思われる。大発会は振れ幅が大きくなる可能性があり、米雇用統計を前に米国株やドル円の動向には神経質になるだろう。ただ、日経平均は直近で4万円を上回る場面があったこと、2024年の1月は月間で大きく上昇したことなどから、下げる場面があったとしても押し目は冷静に拾われるとみる。年始で新規資金の流入期待も高まる中、好材料により強く反応することで、週間では上昇を予想する。

【来週の予定】
 国内では、12月新車販売台数、12月軽自動車販売台数(1/6)、12月マネタリーベース10年国債入札(1/7)、12月消費動向調査(1/8)、12月毎月勤労統計調査、12月都心オフィス空室率(1/9)、「東京オートサロン」(幕張メッセ、~1/12)、11月家計調査、11月景気動向指数、オプションSQ(1/10)などがある。

 海外の経済指標の発表やイベントでは、米11月NAR仮契約住宅販売指数(12/30)、米10月FHFA住宅価格指数、米10月ケース・シラー米住宅価格指数(12/31)、中国12月財新製造業PMI(1/2)、米12月ISM製造業景況指数(1/3)、米11月製造業新規受注(1/6)、世界最大の家電見本市「CES」(米ラスベガス、~1/10)、米11月貿易収支、米11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米12月ISM非製造業景況指数、米3年国債入札(1/7)、米12月ADP雇用統計、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12/17~18開催分)(1/8)、米12月雇用統計(1/10)などがある。

(小針)
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