NYマーケットダイジェスト・16日 株安・金利低下・円高
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.16円(前営業日比▲1.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.85円(▲1.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0301ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:43153.13ドル(▲68.42ドル)
ナスダック総合株価指数:19338.29(▲172.94)
10年物米国債利回り:4.61%(▲0.04%)
WTI原油先物2月限:1バレル=78.68ドル(▲1.36ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2750.9ドル(△33.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月米小売売上高
(前月比) 0.4% 0.8%・改
(除く自動車) 0.4% 0.2%
12月米輸入物価指数
(前月比) 0.1% 0.1%
1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
44.3 ▲10.9・改
前週分の米新規失業保険申請件数
21.7万件 20.3万件・改
11月米企業在庫
(前月比) 0.1% 0.0%・改
1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
47 46
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.68%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時156.35円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値156.52円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「3月利下げの可能性が排除されるとは考えていない」「インフレの動向次第では今年最大3-4回の利下げがあり得る」などと発言すると、米10年債利回りが4.58%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、一時155.10円と昨年12月19日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
本日アジア時間には「日銀は来週の金融政策決定会合でトランプ次期米政権の影響が限定的なら利上げの公算大」との一部報道が伝わった。日銀による追加利上げ観測の高まりを背景に円買いが入りやすい面もあった。
・ユーロドルは小反発。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(12月12日分)をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0261ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0260ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ウォラーFRB理事が「インフレ抑制傾向が続く場合、早期利下げの可能性がある」との考えを示すと、米長期金利の低下とともにドル売りがさらに強まった。2時30分前には一時1.0315ドルと日通し高値を更新した。
なお、この日発表の12月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数は予想より弱い内容となった一方、1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を大幅に上回るなど、強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円は続落。日銀による追加利上げへの思惑から円買い・ユーロ売りが進行。取引終了間際には一時159.77円付近まで値を下げ、アジア時間に付けた日通し安値159.75円に迫った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いた後だけに、短期的な過熱感が意識されて小幅ながら売りが出た。もっとも、本日発表の米経済指標が強弱入り混じる内容となったため、相場は方向感が出なかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に大幅上昇した反動で売りが優勢となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ウォラーFRB理事のハト派的な発言をきっかけに、米早期利下げ観測が高まると債券買いが優勢となった。
・原油先物相場は反落。前日に約5カ月ぶりの高い水準となる80ドル台を回復したこともあり、この日は新規材料が乏しいなか利食い売りが優勢となった。
・金先物相場は3日続伸。ウォラーFRB理事の発言を受けて米早期利下げ思惑が再燃し、米長期金利が低下したことを受けて、金利を生まない金は買いが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.16円(前営業日比▲1.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.85円(▲1.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0301ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:43153.13ドル(▲68.42ドル)
ナスダック総合株価指数:19338.29(▲172.94)
10年物米国債利回り:4.61%(▲0.04%)
WTI原油先物2月限:1バレル=78.68ドル(▲1.36ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2750.9ドル(△33.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月米小売売上高
(前月比) 0.4% 0.8%・改
(除く自動車) 0.4% 0.2%
12月米輸入物価指数
(前月比) 0.1% 0.1%
1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
44.3 ▲10.9・改
前週分の米新規失業保険申請件数
21.7万件 20.3万件・改
11月米企業在庫
(前月比) 0.1% 0.0%・改
1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
47 46
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.68%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時156.35円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値156.52円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「3月利下げの可能性が排除されるとは考えていない」「インフレの動向次第では今年最大3-4回の利下げがあり得る」などと発言すると、米10年債利回りが4.58%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、一時155.10円と昨年12月19日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
本日アジア時間には「日銀は来週の金融政策決定会合でトランプ次期米政権の影響が限定的なら利上げの公算大」との一部報道が伝わった。日銀による追加利上げ観測の高まりを背景に円買いが入りやすい面もあった。
・ユーロドルは小反発。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(12月12日分)をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0261ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0260ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ウォラーFRB理事が「インフレ抑制傾向が続く場合、早期利下げの可能性がある」との考えを示すと、米長期金利の低下とともにドル売りがさらに強まった。2時30分前には一時1.0315ドルと日通し高値を更新した。
なお、この日発表の12月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数は予想より弱い内容となった一方、1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を大幅に上回るなど、強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円は続落。日銀による追加利上げへの思惑から円買い・ユーロ売りが進行。取引終了間際には一時159.77円付近まで値を下げ、アジア時間に付けた日通し安値159.75円に迫った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いた後だけに、短期的な過熱感が意識されて小幅ながら売りが出た。もっとも、本日発表の米経済指標が強弱入り混じる内容となったため、相場は方向感が出なかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に大幅上昇した反動で売りが優勢となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ウォラーFRB理事のハト派的な発言をきっかけに、米早期利下げ観測が高まると債券買いが優勢となった。
・原油先物相場は反落。前日に約5カ月ぶりの高い水準となる80ドル台を回復したこともあり、この日は新規材料が乏しいなか利食い売りが優勢となった。
・金先物相場は3日続伸。ウォラーFRB理事の発言を受けて米早期利下げ思惑が再燃し、米長期金利が低下したことを受けて、金利を生まない金は買いが優勢となった。
(中村)