NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は12月住宅着工件数など

 今晩は底堅い展開か。昨日は前日までダウ平均とS&P500が3日続伸したことや、個別悪材料でアップルとテスラが大きく下落したことでナスダック総合の0.89%安を筆頭に主要3指数がそろって下落した。ただ、S&P500採用の503銘柄は376銘柄が上昇し、下落は124銘柄にとどまった。セクター別でもIT、コミュニケーション、一般消費財の3セクターが下落した一方、公益の2.58%高を筆頭に不動産、資本財、素材など8セクターが上昇した。週初来ではダウ平均が2.90%高、S&P500が1.89%高、ナスダック総合が0.92%高とそろって3週ぶりの反発ペースとなった。

 今晩は好調な企業決算や利下げ期待を背景に底堅い展開か。今週からスタートした大手金融機関の第4四半期決算発表は総じて市場予想を上回る強い決算が続いている。今週発表された米12月生産者物価指数(PPI)と米12月消費者物価指数(CPI)がやや鈍化したことや、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が早期利下げの可能性を示唆したことで、利下げ期待も再び高まった。週末の取引となるが、決算発表や利下げ期待を背景に底堅い展開が期待できそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは12月建設許可件数、12月住宅着工件数、12月鉱工業生産など。決算発表は寄り前にSLB、ステート・ストリート、リージョンズ・ファイナンシャルなどなどが発表予定。(執筆:1月17日、14:00)
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