ロンドン為替見通し=ユーロドル、欧米貿易戦争への警戒感が上値を抑える展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、明日ダボス会議に参加予定のトランプ米大統領が「EU製品も関税の対象となる」と述べたことで、上値が重い展開が予想される。

 トランプ米大統領が「欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対して防衛費を国内総生産(GDP)比5%まで引き上げるべき、さらに、EU製品も関税の対象となる」と述べたことで、ユーロの上値を重くしている。

 さらに、プーチン露大統領に対しては、ウクライナを巡る協議に応じなければ、制裁強化を警告しており、今後も関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 本日のダボス会議では、ビルロワドガロー仏中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、ナーゲル独連銀総裁らの講演が予定されており、欧米貿易戦争に向けた欧州中央銀行(ECB)の追加利下げへの見解に要注目となる。

 昨日は、ハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁が「将来的には大幅な利下げも排除しない」、タカ派のナーゲル独連銀総裁も「ECBが来週利下げする可能性は十分にある」とハト派的な見解を述べていた。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0491ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:163.81円(1/8高値)
・ポンドドル:1.2412ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:193.26円(日足一目均衡表・雲の下限)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0307ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:161.44円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2230ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:190.48円(1/21安値)


(山下)
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