NY株見通しー底堅い展開か 10-12月期GDP改定値などの経済指標に注目

 本日のニューヨーク株式市場は底堅い展開か。

 昨日は引け後に決算発表を控えるエヌビディアが上昇しナスダック総合が0.26%高と5日ぶりに反発し、S&P500も0.01%高とわずかに上昇した。一方、トランプ米大統領がEUに対する輸入関税を課す計画を示したことが嫌気されダウ平均が188.04ドル安(-0.43%)と3日ぶりに反落した。引け後の動きではエヌビディアが時間外で1.5%下落。予想を上回る決算やガイダンスを発表したものの、株価は売りが優勢だった。

 今晩は底堅い展開か。昨日の時間外ではエヌビディアが下落したものの、決算やガイダンスは予想を上回った。AIラリーの終焉を示唆する結果とはならず、AI関連株に対する過度な警戒感が和らぐことが期待される。一方、足もとでは複数の弱い経済指標を受けて米国の景気悪化懸念が再び強まっており、今晩発表される10-12月期GDP改定値や新規失業保険申請件数、1月耐久財受注などの経済指標が注目される。利下げ見通しを巡っては、金曜日に発表される1月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まっており、PCE価格指数の発表を控えて様子見姿勢も強まりそうだ。

 米経済指標は1月耐久財受注、10-12月期GDP改定値、新規失業保険申請件数、1月中古住宅販売仮契約指数、2月カンザスシティー連銀製造業活動指数など。このほかバー米連邦準備理事会(FRB)副議長、ボウマンFRB理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、ハマック米クリーブランド連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁など講演も予定されている。決算発表は寄り前にイーベイ、ワーナー・ブロス、引け後にHP、デルなどなどが発表予定。
(執筆:2月27日、14:00)
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