海外マーケットトピック-トランプ氏、相互関税の一部を90日間停止

<市場動向>
・米国株式市場-ダウ平均は4万ドル台を回復、ナスダックは12%高
・米債券市場- 10年物国債利回り、4.33%に上昇
・NY原油先物-5月限の終値は前営業日比2.77ドル高の1バレル=62.35ドル
・NY金先物-6月限の終値は前営業日比89.2ドル高の1トロイオンス=3079.4ドル
・CME225先物-大阪取引所の日中比で大幅上昇、34860円で引け
・VIX指数-33.62に低下 ダウは一時3100ドル超上昇

<海外経済指標>
・EIA石油在庫統計:原油は255.3万バレルの積み増し
・2月米卸売売上高(前月比) +2.4%、予想 +0.8%
・米MBA住宅ローン申請指数(前週比) +20.0%、前回 -1.6%

<海外の要人発言>※時間は日本時間 
・9日20:05 中国財務省
「米国製品に追加で84%の関税を課す」
「追加関税は4月10日に発動」
・9日20:39 李強・中国首相
「不確実性に対処する用意がある」
「中国経済は引き続き回復傾向」
「より積極的なマクロ経済政策を実施する必要がある」
・9日20:50 ベッセント米財務長官
「中国の報復関税は残念」
「貿易戦争の激化は中国にとって損失」
「中国に人民元の切り下げをしないよう促す」
「強い円は正常」
「米国は強いドル政策」
・9日21:11 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「次の行動を検討する時間と余裕がある」
・9日22:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「関税の影響で利下げのハードルは上昇」
「経済と労働市場が弱体化しても利下げのハードルが上昇」
「関税のインフレへの影響を無視するのはリスクが高すぎる」
「最優先事項は長期的なインフレ期待を安定させること」
・10日00:22 ムサレム米セントルイス連銀総裁
「今年の米経済成長率は2%のトレンド予想を大幅に下回る見込み」
「基本シナリオは景気後退ではないが、信頼感の低下、物価上昇、家計資産への打撃は成長の減速を示唆」
「金融環境は引き締まっているが、最近のボラティリティで市場の機能不全は見られない」
「成長鈍化とインフレ上昇のリスクが顕在化し始め、FRBの二つの責務目標の間で緊張が高まっている」
「インフレ期待は依然として安定しており、FRBはそれを維持する必要がある」
「FRBが関税による物価上昇を無視できると想定するのは危険であり、一部の影響が持続する可能性がある」
・10日01:40 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「経済の最大の構成要素である消費者を最も注視」
「消費者が買い控えを決断する瞬間が近づいているかどうかは懸念すべきだが、今のところそのような事態は起きていない」
「消費者支出に最も影響を与えるのは仕事があるかどうか、2番目は信頼感、3番目は資産効果」

<トランプ米大統領の発言>※時間は日本時間 
9日 22:36 
「落ち着いて(BE COOL)!すべてうまくいく」
「米国はかつてないほど大きく、より良くなるだろう」
9日 22:43 
「今は買いの好機だ」
10日 02:22  
「中国への関税を125%に引き上げる、即時発効」
10日 02:25  
「報復しない国・地域に90日間の関税一時停止を承認」
10日 04:26  
「中国との合意が成立する可能性」
「人々が関税について少し不安を感じ始めていたため、多くの世界的な関税を撤回したが、中国への関税は撤回しなかった」
「90日間の猶予期間は、報復措置を取らなかった人々のためのものだ」
「これは誰にとっても公平な取引となるだろう」
「おそらく私が考えていたよりも早く進展している」
「債券市場を注視していた。最初は難しかったが今は素晴らしい状況だ」
10日 05:56 
「対中問題のエスカレートを懸念していない」
「対中関税のさらなる引き上げは想像できない」
「現在の市場は非常に好調だ」

<一般ニュース>
・トランプ氏、相互関税の一部を90日間停止 対中関税は125%に引き上げ=ロイター
・中国、SNS上の関税関連コンテンツの検閲開始=ロイター
・FRB高官、トランプ関税にらみ早期利下げに慎重姿勢=ロイター
・アマゾン、中国製品の一部注文停止-トランプ関税による打撃軽減=BBG
・米中はデカップリングの崖っぷちに-関税戦争、高まる長期化の可能性=BBG
・トランプ氏、米株急騰直前に「買いの好機」発言-ルール違反の指摘も=BBG
・EU、210億ユーロ相当の米国製品に関税賦課へ-鉄鋼・アルミ関税巡り=BBG
・USスチールの物言う株主、取締役候補を撤回-日鉄買収案の再審査で=BBG

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