ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ドル円、反落

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は142.18円と前営業日NY終値(142.43円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。しばらくは142.30円台での小動きが続いていたが、NY午後に入るとドル売りがやや優勢となり、1時30分過ぎに一時142.12円と日通し安値を付けた。もっとも、本日は聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で欧州やカナダが休場、米国も株式・債券・商品市場が休場だったことから市場参加者が激減し、商いは低調だった。
 なお、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長はこの日、「トランプ米大統領はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を解任できるかどうかを検討している」と発言。トランプ氏は前日にパウエル氏が利下げを行わないことで「政治的な駆け引きをしている」と非難し、「パウエル氏を速やかに解任する権限がある」と主張していた。トランプ大統領はこの日も「パウエル氏は利下げをすべき」と考えを示した。

 ユーロドルは反発。終値は1.1393ドルと前営業日NY終値(1.1365ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準となった。主要市場がイースター休暇で取引参加者が激減する中、24時前に一時1.1398ドルと日通し高値を付けた。
 なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は講演で「インフレのリスクによって政策金利は従来想定よりも長く据え置かれる可能性がある」と述べた一方、「0.25%の利下げを年内2回実施という予測は依然として適切」との見解を示した。

 ユーロ円は小幅ながら3日続伸。終値は161.97円と前営業日NY終値(161.88円)と比べて9銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時162.16円と本日高値を付けたものの、ドル円の上昇につれた売りも出たため上値は限定的だった。

本日の参考レンジ
ドル円:142.12円 - 142.52円
ユーロドル:1.1360ドル - 1.1398ドル
ユーロ円:161.72円 - 162.16円

(中村)
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