NYマーケットダイジェスト・15日 株安・金利低下・ユーロ安

(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.21円(前営業日比△0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.57円(▲0.78円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1282ドル(▲0.0069ドル)
ダウ工業株30種平均:40368.96ドル(▲155.83ドル)
ナスダック総合株価指数:16823.17(▲8.31)
10年物米国債利回り:4.33%(▲0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=61.33ドル(▲0.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3240.4ドル(△14.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
         ▲8.1      ▲20.0
3月米輸入物価指数
(前月比)    ▲0.1%    0.2%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の4月独ZEW景況感指数や同月ユーロ圏ZEW景況感指数が大幅に悪化したことを受けて全般ユーロ売りが先行。NYの取引時間帯に入り、「米国と欧州連合(EU)の関税を巡る交渉はほとんど進展していない。米国が提示した対EU関税の大半は撤廃されないだろう」との報道が伝わるとユーロ売りが加速した。前日の安値1.1280ドルを下抜けて一時1.1264ドルまで値を下げた。

・ドル円は4日ぶりに反発。17日から始まる日米貿易協議を前に戻りを売りたい向きも多く、21時30分前には一時142.60円と日通し安値を付けた。
 ただ、対ユーロなどでドル買いが進むと円に対してもドル買いが波及し、取引終了間際には143.28円付近まで持ち直した。4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想ほど悪化しなかったことも相場を下支えした。

・ユーロ円は続落。低調な独・ユーロ圏経済指標を受けて売りが先行。欧米の関税協議が難航しているとの観測報道も相場の重しとなり、3時過ぎに一時161.30円と日通し安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。「中国政府は米ボーイングの航空機を受け取らないよう国内航空各社に命じた」との報道で米中貿易戦争が激化するとの懸念から売りが出た。半面、バンク・オブ・アメリカやシティグループの結果が良好だったことから、金融株が買われ相場を下支えした。ダウ平均は一時260ドル超上昇する場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前週急落した反動で、短期的な戻りを期待した買いがこの日も続いた。ベッセント米財務長官が「国家による米国債売却の証拠はない」と述べたほか、「必要に応じて市場の乱調に対処する手段がある」との見解を示したことも相場を下支えした。

・原油先物相場は3日ぶりに反落。国際エネルギー(IEA)が今年の世界石油需要見通しを引き下げたことが重しとなった。

・金先物相場は反発。「中国政府が米ボーイングの航空機を受け取らないよう国内航空各社に命じた」との報道で米中貿易戦争が激化するとの懸念から安全資産とされる金が買われた。

(中村)
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