東京外国為替市場概況・10時 ドル円、売り優勢

 16日の東京外国為替市場でドル円は売り優勢。10時時点では145.09円とニューヨーク市場の終値(145.67円)と比べて58銭程度のドル安水準だった。1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値は前期比0.2%減、前期比年率0.7%減と市場予想より弱かった。結果発表後はまず円売りで反応したドル円だが、直ぐに切り返す動きに。昨日安値を割り込むとロングの投げを巻き込み、米長期金利の低下にも押されて145.00円まで下げ足を速めた。

 ユーロ円は軟調。10時時点では162.57円とニューヨーク市場の終値(162.97円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。ドル円に歩調を合わせてクロス円も全般地合い弱く推移。小安く始まった日経平均が240円超まで下げ幅を拡大したことも重しとなり、ユーロ円は162.48円までユーロ安円高に振れた。
 また豪ドル円は92.75円、ポンド円も193.07円まで下値を広げ、昨日に軟調さが目立ったメキシコペソ円も7.44円まで売られた。

 ユーロドルはじり高。10時時点では1.1204ドルとニューヨーク市場の終値(1.1187ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。時間外の米10年債利回りが昨日レンジの下限を下回る4.41%台まで低下すると、1.1208ドルまでユーロ買いドル売りが進んだ。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.00円 - 145.72円
ユーロドル:1.1182ドル - 1.1208ドル
ユーロ円:162.48円 - 163.06円


(小針)
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