NY株見通し-ホーム・デポの決算や要人発言に注目

 今晩はホーム・デポの決算や要人発言に注目。昨日はムーディーズが米国債格付けを引き下げたことで下落してスタートしたものの、格下げを受けて売られた米国債が下落幅を縮小したことや、貿易交渉の進展期待などで主要3指数がそろってプラス圏で終了した。ダウ平均は朝方に317ドル安まで下落後、137.33ドル高(+0.32%)と3営業日続伸して終了し、S&P500は0.09%高と小幅に6営業日続伸した。ナスダック総合も0.02%高とわずかにプラス圏で終了し、2営業日続伸した。

 今晩の取引では貿易交渉の進展期待を背景に引き続き底堅い展開が期待されるが、米国の個人消費動向を巡り、寄り前に発表されるホームセンター大手のホーム・デポの決算発表に注目が集まる。先週決算を発表した小売大手のウォルマートは関税の影響で早ければ今月下旬にも値上げが始まるとしており、ホーム・デポの決算やガイダンスに要注目となる。金融政策を巡っては、ムサレム米セントルイス連銀総裁など米連邦準備理事会(FRB)高官の講演などが多数予定されており、利下げを巡る要人発言にも要注目となる。

 今晩は主要な米経済指標の発表はないが、ムサレム米セントルイス連銀総裁のほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁などの講演や発言が多数予定されている。企業決算は寄り前にホーム・デポ、ウィリアムズ・ソノマ、引け後にキーサイト・テクノロジーズ、パロ・アルト・ネットワークスなどが発表予定。(執筆:5月20日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。