NY株見通しー利下げ見通しを巡り4月CPIに注目
今晩は物価指標に注目。昨日は週末の米中貿易交渉で、双方が関税の90日間の一時停止と「相互関税」の大幅引き下げで合意したことがポジティブ・サプライズとなり、主要3指数がそろって急伸した。ダウ平均が1160.72ドル高(+2.81%)、S&P500が3.26%高、ナスダック総合が4.35%高となり、ともに「相互関税」の90日間停止が発表された4月9日以来の急騰となった。年初来ではダウ平均が0.32%安、S&P500が0.64%安と昨年末水準に接近し、ナスダック総合は3.12%安と下落率を大きく縮小した。
今晩の取引で昨日の急騰の反動で上値の重い展開が予想されるが、年内の利下げ見通しを巡って寄り前に発表される米4月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。4月CPIの市場予想は前年比+2.4%と3月から横ばいが見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも+2.8%と前月から横ばいが予想されている。市場では年内3~4回(0.75-1.00%)だった利下げ見通しが、足もとでは2回(0.50%)程度まで低下しており、4月CPIが強い結果となれば利下げ期待の一段の後退が相場の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは4月CPIのほか、4月NFIB中小企業楽観度指数、4月クリーブランド連銀CPIなど。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:5月13日、14:00)
今晩の取引で昨日の急騰の反動で上値の重い展開が予想されるが、年内の利下げ見通しを巡って寄り前に発表される米4月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。4月CPIの市場予想は前年比+2.4%と3月から横ばいが見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも+2.8%と前月から横ばいが予想されている。市場では年内3~4回(0.75-1.00%)だった利下げ見通しが、足もとでは2回(0.50%)程度まで低下しており、4月CPIが強い結果となれば利下げ期待の一段の後退が相場の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは4月CPIのほか、4月NFIB中小企業楽観度指数、4月クリーブランド連銀CPIなど。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:5月13日、14:00)