ブラジル中銀、利上げ打ち止めも高金利政策を長期維持へ
ブラジル中央銀行のガリーポロ総裁はインフレ期待の高止まりや経済活動の底堅さを背景に、金融政策を長期間引き締め的に維持する方針を改めて強調した。第1四半期GDPは農業主導で予想を上回る伸び(前期比+1.3%、前年比+3.7%)を記録し、インフレ率も4月時点で5.53%と高止まりしている。政府は一時的な歳出削減策で財政目標の達成を目指すものの、抜本的な財政改革は先送りされる見通し。今後も高金利(政策金利は14.75%)が続く見込みで、2026年第2四半期までは緩和に転じにくい状況が続くとみられる。
(越後)
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