欧州外国為替市場概況・22時 ドル円 上値が重い

 30日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。22時時点では143.73円と20時時点(143.94円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領のSNS投稿「中国は米国との合意に違反した」を受けて一時143.48円近辺まで押された。米経済指標の発表後には小幅ながら買いが見られ143.70円台まで持ち直したが、米中の貿易摩擦への懸念で上値は重い。
 4月米PCEデフレーターは前年比2.1%と予想をわずかに下回り、同コア・デフレーターは予想通りの+2.5%となり、軒並み前回からやや低下した。一方で、4月米個人所得は前月比で+0.8%と予想比強い結果となった。

 ユーロドルはやや買い戻しが優勢。22時時点では1.1346ドルと20時時点(1.1327ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。トランプ米大統領のSNS投稿にドル売りで反応し1.1358ドル近辺まで持ち直したが、米経済指標発表後にややドル買いが進み1.1340ドル台に戻して伸び悩んだ。
 
 ユーロ円は22時時点では163.07円と20時時点(163.04円)と比べて3銭程度のユーロ高水準だった。米中貿易摩擦に対する懸念の高まりを背景としたリスクオフの動きで、162.81円までレンジ下限を広げた。しかしながらその後、ドル円の下げ渋りやユーロドルの買い戻しを支えに163円台を回復。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.44円 - 144.22円
ユーロドル:1.1323ドル - 1.1390ドル
ユーロ円:162.81円 - 164.03円


(金)
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