ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、戻り鈍い

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。24時時点では144.80円と22時時点(144.71円)と比べて9銭程度のドル高水準だった。5月米消費者物価指数(CPI)が予想より弱い内容となったことを受けて一時144.33円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時前には145.18円付近まで下値を切り上げた。ただ、買い戻し一巡後は徐々に上値が重くなっている。
 なお、ベッセント米財務長官は「トランプ政権の影響でインフレ率は大幅に改善」「中国が合意を順守すれば、中国とのリバランスは可能」などと述べたと伝わった。

 ユーロドルは底堅い。24時時点では1.1481ドルと22時時点(1.1461ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ高水準だった。米CPIの結果を受けて一時1.1489ドルと日通し高値を付けた。ただ、5日の高値1.1495ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服した。

 ユーロ円は堅調。24時時点では166.25円と22時時点(165.86円)と比べて39銭程度のユーロ高水準。22時前に165.71円付近まで下押ししたものの、23時過ぎには一時166.42円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.33円 - 145.46円
ユーロドル:1.1405ドル - 1.1489ドル
ユーロ円:165.39円 - 166.42円

(中村)
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