NY株見通し－シティグループなどの決算発表と6月小売売上高などの経済指標に注目

　今晩のNY市場は決算発表と経済指標に注目。昨日は7月米連邦公開市場委員会（FOMC）での大幅利上げ懸念や景気後退（リセッション）懸念が続く中、JPモルガン・チェースなどの大手金融機関の決算が失望されたことでダウ平均とS&P500がともに5日続落した。ただ、米連邦準備理事会（FRB）高官の発言を受けて7月FOMCでの1.00％の利上げ見通しがやや後退したことなどで下落幅を縮小し、ナスダック総合はわずかながら4日ぶりの反発となった。今晩の取引では決算発表と経済指標が引き続き焦点か。決算発表は寄り前に金融のシティグループ、ウェルズ・ファーゴ、ダウ平均採用銘柄のユナイテッドヘルスが発表予定で、4-6月期の結果や見通しが注目される。経済指標では景気動向を巡り6月小売売上高や7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値に注目が集まる。インフレ動向を巡っては7月ミシガン大1年先期待インフレ率速報値や同5年先期待インフレ率速報値にも要注目か。

　今晩の米経済指標・イベントは6月小売売上高、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値などのほか、7月NY連銀製造業業況指数、6月鉱工業生産など。ボスティック米アトランタ連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の発言も予定されている。企業決算は寄り前にユナイテッドヘルス、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ブラックロック、ステート・ストリートなどが発表予定。（執筆：7月15日、14：00）