NYマーケットダイジェスト・3日 株大幅高・金利急低下・原油高・ドル安(2)
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに大幅反発。前週末に2020年11月以来の安値を更新したあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。9月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると、米長期金利が大幅に低下。相対的な割高感が薄れた株式が買い直され、一時920ドル超上昇した。
英政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明し、同国の財務悪化に対する懸念が和らいだことも相場の支援材料。市場では「金融市場の不安定化リスクに配慮して米欧中銀が利上げペースを緩める」との思惑も浮上し、株買いを誘った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに大幅反発した。ただ、四半期出荷台数が予想下回った電気自動車のテスラが一時9%超急落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに大幅反発。英政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明し、同国の財務悪化に対する懸念が和らぐと欧州債相場が上昇。米国債にも買いが波及した。9月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことも買いを促し、利回りは一時3.5655%前後まで低下した。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国や他の主要産油国による枠組みOPECプラスによる追加減産へ向けた動きが押し上げ要因となった。一時84ドル台と、9月22日以来の水準まで上昇した。
・金先物相場は大幅続伸。9月15日以来、約半月ぶりに1700ドル台を回復。米金利低下やドル安が支援となった。金利低下により、金利が付かない資産である金の相対的な価値が高まった。ドル安がドル建て金相場の換算値を押し上げたり、ドルの代替資産とされることもある金の投資妙味を高めたりしたことも、押し上げ要因となった。
(中村)
英政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明し、同国の財務悪化に対する懸念が和らいだことも相場の支援材料。市場では「金融市場の不安定化リスクに配慮して米欧中銀が利上げペースを緩める」との思惑も浮上し、株買いを誘った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに大幅反発した。ただ、四半期出荷台数が予想下回った電気自動車のテスラが一時9%超急落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに大幅反発。英政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明し、同国の財務悪化に対する懸念が和らぐと欧州債相場が上昇。米国債にも買いが波及した。9月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことも買いを促し、利回りは一時3.5655%前後まで低下した。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国や他の主要産油国による枠組みOPECプラスによる追加減産へ向けた動きが押し上げ要因となった。一時84ドル台と、9月22日以来の水準まで上昇した。
・金先物相場は大幅続伸。9月15日以来、約半月ぶりに1700ドル台を回復。米金利低下やドル安が支援となった。金利低下により、金利が付かない資産である金の相対的な価値が高まった。ドル安がドル建て金相場の換算値を押し上げたり、ドルの代替資産とされることもある金の投資妙味を高めたりしたことも、押し上げ要因となった。
(中村)